出口のない海
佐々部清監督の大ファンで、映画は全て観ています。
佐々部監督と言えば 《 半落ち 》 という作品があまりに有名ですが、個人的に思い入れがあって気に入っているのは、市川海老蔵さん主演の 《 出口のない海 》 です。
映画作りとはこういう事、というような拘りや追求の跡が、スクリーンやサウンド、セリフの言回しの随所に見られ、とても情熱的に作られた作品だと思うのです。
圧倒的な真実性の基に積み上げられた作品でもある事から、原寸スケールのレプリカ回天一型の製作、回天操縦室や伊号潜水艦内部の忠実な再現など、当時に限り無く近付く為の努力を惜しみなく発揮されています。
更に良いのは音楽。加羽沢美濃さんのシリアスな曲が重厚さに拍車をかけています。佐々部映画の映像と美濃音楽の組み合わせは、本当に強いです。
配役も素晴らしいです。特に伊藤役の塩谷瞬さんはなかなかの役者です。主役の市川海老蔵さんとのやり取りには、目を見張るものがあります。あと、上野樹里さん。まるっきりイメージが違うのには驚きです。
CGも昔のように興醒めするような事は無く、こんな所にもCGを使っていたのかと、後で気付いて驚く程。
一番好きなのは、やはり駅の別れのシーンでしょうか。あそこで起伏の高さが上がり過ぎて、ラストであまり上がらなかった感は有りますが・・・。
単なる・・・では終わっていないのがこの作品。原作があり、作られた話ですが、ストーリーの背景にある設定や表現には細かい配慮があり、それらが、創作の枠組みを外す役割を果たしています。
実際に回天操舵を熟知されている方からの指導。膨大な資料情報からの立体化など。
私達の知り得ない、当時を知る方の感想が聞いてみたい所です。
人間を描くのが上手い佐々部監督。今後の活躍がとても楽しみです。これからも応援して行きたい監督です。
野球場・・・背景はCGで差し替え。
現在PCのデスクトップ壁紙に使っています。
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